社長インタビュー
発行から 10 年を超えた広報誌「祐」。
2025 年、代表取締役社長に就任した山口 雅孝は、
その創刊メンバーでもありました。
今回のインタビューでは、
多くの方々にご協力をいただき、つなげてきた歩みへの感謝、
この先にある 100 号発行、創刊 15 年、20 年への想い、
そして経営者として描く未来について伺います。
Q1.
「創刊 10 年を超えた「祐」の次なる歩みに向けて、
今、お伝えしたいことは何でしょうか。
人と人をつなぐ広報誌でありたい
「祐(たすく)」の創刊は、2012年10月です。それから10数年という長い年月の中で、取材にご協力いただいた医療関係者の皆さま、九州各地の店舗や企業の皆さま、すべての皆さまに心から御礼を申し上げます。
病院の先生方におかれましては、ご多忙であるなか、快く取材に応じてくださり、深く感謝しております。毎号、先生方の熱意ある取り組みに触れることで、私たち自身も励まされてきました。皆さまのお力添えがあってこそ「祐」を続けることができたと、今、あらためて感じています。
創刊当初、「祐」が10年以上も続くことを想像していた人は、いなかったのではないでしょうか。当時は、さまざまな企業の広報誌が生まれては姿を消していた時代で、社内でも「祐」に対して慎重な声があったのは事実です。
そうしたなかで「祐」担当者全員が議論を重ね、悩みながらたどり着いたコンセプトが「医療関係者の皆さんのブレイクタイムとなる広報誌」でした。日々、忙しく、緊張感をもって仕事に臨まれる先生方が、休憩時間になんとなく手にとり、ほっと一息ついていただける小さな冊子。それが創刊当初に描いた「祐」の姿です。
ちなみに、第1号のメーン記事は、小説家の池井戸 潤先生へのインタビューでした。池井戸先生に取材を快諾いただけたこと、さらに熱いやりとりを交わしていただけたことは、感謝とともに今も鮮烈な記憶として残っています。
地域に根ざした医療、地域包括ケアなどを取り上げる機会も増えてきました。その一方で、九州のおいしいものや素敵なものを紹介するなど、ブレイクタイムになる記事を絶やさないことは、「祐」らしさのひとつだと感じております。
ちなみに「祐」という文字には、天からのご加護、また人を助けるという意味があります。人と人とのつながりが希薄になりがちな今、「祐」の存在が少しでも人と人を結ぶきっかけとなってくれれば喜ばしい限りです。
Q2.
1952 年の設立から 70 年以上の歴史を持つ祐徳薬品工業。
あらためて企業として目指すビジョンをお聞かせください。
「人」と「技術」の大切さ
私たちは70年以上にわたり、貼り薬や塗り薬を中心とした「外用薬」の開発・製造・販売を行ってまいりました。製薬会社は全国に数多くありますが、その安定生産ができる企業は多くありません。この強みをいかして、私たちはさらに社会へ貢献できる企業を目指していきます。
2025年の夏からは、このありたい姿を「人で、技術で、最も信頼される外用剤メーカーを目指します」というビジョンにまとめ、社員全員で共有しています。そこには、製品の品質はもちろん、企業を形づくる一人ひとりの「人」、長い歴史のなかで培ってきた「技術」を、重視していることが表現されています。
また、このビジョンは私ひとりが考えたものではありません。2025年6月、代表取締役社長に就任させていただくにあたり、社員の声を集約しながら、導いてきたものです。社員の多くが、「人」と「技術」に祐徳薬品工業のチカラを感じている。だからこそ生まれてきたフレーズだと思っています。
私自身も、企業人として一個人として、「人」という存在を何より大切にしたいと、常々感じています。「会社は人なり」というように、会社を形成するのはやはり人です。そのため社員一人ひとりが生き生きと働ける環境づくりが、よりよい製品につながり、その製品がステークホルダーの皆さまの幸せにつながる。こうした積み重ねが、最終的によりよい社会づくりにつながっていくのだと信じています。
Q3. これから先の 10 年、20 年、そして 100 周年に向けて、祐徳薬品工業の「外用薬」は、どのように医療業界へ貢献していくのでしょうか?
これまでにない「外用薬」の開発を
一般的には「外用薬」と聞くと、消炎鎮痛のシップを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、現在の医療業界には、実にさまざまな症状に対応する「外用薬」が存在しています。たとえばがん性疼痛、認知症、喘息などの症状に、「外用薬」を用いるケースも増加中です。
年齢や体質、症状によっては、内服薬を飲めない、注射を打てないという方はたくさんいらっしゃいます。そうした場合に「外用薬」という選択肢があることは、医療の現場にとっても患者さんにとっても、大変心強いとのお声をいただいています。
薬剤を皮膚から吸収させて症状をやわらげる「外用薬」は、まだまだ発展の余地があり、多くの可能性を秘めた分野です。そのため、今まで内服薬しかなかったお薬を「外用薬」に転換する研究も盛んに進められています。
10年後、20年後、そして100周年を迎える頃には、祐徳薬品工業からより多種多様な「外用薬」をお届けできるよう、今後も開発・製造に全力で取り組んでまいります。そして、皆さまの健康に寄り添い、医療関係者の皆さまのお役に立てるよう、歩みを続けていきます。
代表取締役社長
山口 雅孝